地域興しのツインズ　【オフィスとびなが】 と【ゆうきの家】

　熊本駅からローカル線で、40分。のどかな電車の旅の終点が、八代駅であった。とんぼ返りで、福岡に向かわなければならない私の都合で、会見場所は、八代駅前の名物喫茶店「ミック」になった。古風なたたずまいで、店内のシックなこと。

　お出迎えは、『株式会社　オフィスとびなが』の代表取締役の飛永真由美さんと食品と用品販売の店『ゆうき家』の代表の渡辺益子さん。5月13日（火）の午前中に、お訪ねしたのだが、実は、お二人は、前日まで、“ホーリー・バジルを、育てるワーク・ショップ”のため、岐阜に出かけていて、前日の深夜に帰宅されたばかり。かく言う私も、東京時代に勤務していた会社のパーティーに招かれて福岡に向かう旅の途中、熊本に足を伸ばし、前夜は、イマジナルのお客様である小林薬品販売（株）の社長さんと遅くまで熊本の中華料理店で、痛飲していたのである。

　飛永真由美さんは、八代市内の法律事務所に、27年間勤務後、一年の充電期間を経て、平成24年12月、自宅の1階を改装して、株式会社　オフィスとびながを開設。当初、行政書士のみの開業予定であったが、不動産業も兼務することとなった。行政書士の仕事は、公正証書、交通事故関連の証書、相続関連の書類等の作成、オフィース関係では、許認可申請書類、契約書、記帳代行サービス、内容証明等の書類作成とサポートを業務として、我々庶民には、難解で面倒な法律関係の書類の事務処理してくれるのである。云わば、地域のお助けウーマンであろうか。また、八代市も、今では過疎化が進み、空き家が目立っているそうだ。空き家は、放置しておくと廃墟と化してしまう。そこで、空き家のリサイクルのお手伝いとして、不動産業を併設させたとのこと。賃貸も扱うが、実際には、売買が多いようだ。

　一方、渡辺益子さんは、2002年に『ゆうきの家』を、オープン。店内には、有機野菜を中心に、調味料、天然酵母パン、洗剤、化粧品、オーガニック繊維製品などが、所狭しと並べてある。地元の健康志向の皆様に愛されている元気のお届け人である。

　飛永さんは、今年の初め、エッセンシャル・オイルの効能を、インターネットで調べている時、バジル⇒ホーリー・バジル⇒イマジナルと進み、弊社に辿り着いたそうだ。そして、弊社に、お茶とエッセンシャル・オイルの御注文をFAXでいただいた。この時、注文書のレター・ヘッドが、会社のものでしたので、「もし、イマジナルの商品を販売していただけるのであれば、卸販売が可能です。」とのコメントを納品書にメンションしたのである。その後、見積もり依頼があり、4月には、販売店登録をさせていただいた。今、60軒近くある販売店の内、最も若い販売代理店である。そして、飛永さんが、友人の渡辺さんに、そのことを話すと、彼女は、一年くらい前に、知人からホーリー・バジルの名を聞いていて、何となく気になっていたそうだ。たちまち二人は、意気投合、ホーリー・バジルの魅力に引かれ、岐阜へ夢の旅立ちとなった。現代版「スタンド・バイ・ミー」であろうか。飛永さんは、そのまま足を伸ばしてイマジナルのある南房総まで行くことを希望されたそうだが、さすがに、渡辺さんから「無理」との駄目出しがあったそうです。

　一方、私の方は、突然福岡行きが決まったので、一日早く出発して、熊本市経由で入ることにした。その日程が一日ズレて、13日の午前中だけ余裕ができた。お二人の帰宅が、12日の深夜であった。奇跡の出会いが、喫茶店「ミック」で、起きた。これは、ホーリー・バジルが、与えてくれた素敵な時間だと、勝手に思い込んでいる。

　飛永さんと渡辺さんの夢は、お店を通しての地域貢献であるが、共通のアイテムであるホーリー・バジルを栽培し、商品開発をし、八代地区を、ホーリー・バジルで埋め尽くしたいたいそうだ。新幹線駅の新八代駅に向かう車窓から眺める山が、日中なのに、霞んで見えた。中国から飛来するPM2.5の性とのこと。PM2.5の影響で、体調を崩す人も多いらしい。早く、ホーリー・バジルが広がることを願うばかりである。映画「スタンド・バイ・ミー」の少年達が、冒険の旅に出かける時に、瞳を輝かせていたのが印象的である。私を見送ってくれたお二人の瞳も、八代の海のように、光輝いていた。GOOD　LUCK !!